海外にルーツを持つ方の家系調査|移民・帰化・国際結婚の記録の調べ方

「祖父はブラジルへ渡ったと聞いている」「曽祖母は外国の生まれらしい」――ご家族の歴史に海外が関わってくると、「戸籍だけでは、その先が追えないのでは」と不安に感じる方は少なくありません。けれど、海外に関わるルーツにも、たどるための手がかりはきちんと残されています。今回は、海外にルーツを持つ方の家系調査について、記録のありかと調べ方を、真心を込めてご案内します。

「海外ルーツ」にはいくつかのかたちがあります

ひとくちに「海外にルーツがある」といっても、調べ方は状況によって変わります。まずは、ご自身のご家族がどのパターンに当てはまるかを整理してみましょう。

  • 日本人のご先祖が、ハワイ・北米・南米などへ移住した
  • 外国出身のご先祖が日本へ来て、帰化(日本国籍を取得)した
  • 国際結婚によって、海外の家系とつながっている
  • 外国籍のまま日本で暮らしたご先祖がいる

それぞれで「どの国の、どんな記録を見るか」が異なります。順にご紹介します。

海外へ渡ったご先祖をたどる

戦前に日本から海外へ移住した方の記録は、思いのほか残されています。代表的な調べ先は、次のとおりです。

  • 外務省外交史料館……旅券(パスポート)の発給記録や渡航者名簿が所蔵されており、渡航年月日・旅券の発行地・扱った移民会社・乗船した船名などがわかることがあります。
  • JICA横浜 海外移住資料館……ペルー移民(1899〜1941年)やブラジル移民(1908〜1984年)の乗船者名簿がデータベース化されており、氏名・出身都道府県・船名・到着日などから探せます。
  • 国立国会図書館……『日系移民人名辞典』などの人名事典や、ホノルル着・サンフランシスコ着の乗船者名簿のマイクロフィルムを調べられます。

帰化・国際結婚は「戸籍」に記録が残ります

外国から日本へ来たご先祖が帰化した場合や、国際結婚でつながった場合は、日本の戸籍が大きな手がかりになります。

  • 帰化……帰化が許可されると、その氏名などが官報に告示されます。また、帰化した方には新たに日本の戸籍がつくられ、戸籍には帰化した年月日などの帰化事項が記載されます。
  • 国際結婚……日本人配偶者の戸籍に婚姻の事実が記載され、外国籍の配偶者の氏名・国籍・生年月日などを確認できます。

まずはお手元の戸籍をていねいに読み解くことが、海外へとつながる第一歩になります。

外国籍のご先祖は「外国人登録原票」が手がかりに

外国籍のまま日本で暮らしたご先祖については、「外国人登録原票」が重要な資料です。外国人登録法は2012年(平成24年)7月9日に廃止されましたが、それまでの登録原票は、現在は出入国在留管理庁が保管しています。

  • ご本人のほか、亡くなった親族の分についても、一定の範囲の親族が開示請求できます。
  • 氏名・生年月日・国籍・出生地・居住歴・家族構成など、幅広い情報が記載されています。
  • 請求先は出入国在留管理庁です。開示の決定までには、一か月ほどかかるのが一般的です。

手続きの方法や必要な書類は変わることもあるため、事前に出入国在留管理庁へご確認ください。

海外の記録も、あきらめないでください

さらに古い世代や、外国側の記録をたどりたいときは、現地にも手がかりがあります。各国の公文書館、教会の洗礼・婚姻記録、国勢調査(センサス)、入国記録などです。言葉や制度の壁はありますが、一つひとつ確かめていけば、海を越えたご先祖の歩みが少しずつ見えてきます。KINOKAZEでは、国内の戸籍調査はもちろん、海外に関わるご家族の歴史についても、お一人おひとりに寄り添い、真心を込めてお手伝いしています。

家系図・ルーツ調査のこと、まずはお気軽にご相談ください。

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